新築住宅
T様邸
和の雰囲気を大切にした、木の温もりを感じることができる木造平屋住宅
竣工:令和3年
所在地:隠岐の島町
近年ではなかなか施工することのなかった木造平屋住宅です。外構には石を積み重厚感がありつつも、柔らかな色合いの外壁との調和がとれた外観が目を引きます。
昨今では珍しい雪見障子や仏壇廻りの建具には、施主さんのこだわりと建具職人の技術が随所に詰まっています。
また、壁はウレタンフォーム吹付を施している為、高断熱・高気密を実現。これにより、備え付けた床暖房や冷房を効率よく活用でき、省エネ効果が期待されます。
玄関横には、昔の家をイメージした広い土間を設置。雪見障子越しには、まるで庭の風景を切り取った絵のような景色が広がり、まさに庭屋一如を体現した空間となっています。
※庭屋一如とは・・・庭と建物の調和がとれて一体になるようなさまのこと
仏間として設えた和室は、建具に加え、仏壇の引き戸の格子・組子が、職人により一から手作りされています。
玄関、リビング、ダイニング、キッチンには戸を立てず、開放感のある造りに。断熱設備は整えているものの、冬の寒さが厳しいようならばペレットストーブを設置することも視野に入れているという施主さん。
フローリングの一室においても、障子による和の雰囲気と木の温もりが感じられます。
玄関の内・外部には豆砂利洗い出しが施工され、和風のイメージをより際立たせています。
屋根瓦は3色とも気に入り一色だけを選べなかったという施主さんの想いから、3色を使った混ぜ葺きに。
キッチン外側から
キッチン内側から
施工中は、施主さん自身が石畳の配置を決めるなど一緒に作業をすることも。ご本人の手が加わったことで、非常に想い入れのある空間に仕上がったのではないかと思います。
竣工後は、厄災や災禍を祓うために餅投げをしました。