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1.232019
>【茅葺き特集】平成29年度 重要文化財 玉若酢命神社 本殿保存修理工事<第4弾>棟飾りの木工事と三和土の仕上げ
向拝(ごはい)の檜皮葺の葺き替え、身舎(もや)の茅葺きの葺き替えが完了したら、続いて棟飾りの修理工事となります。
▼まずは棟飾りを外してみて、現物を文化庁の人が確認。まだ使用できるか、新調するかを判断します。
▼こちらが鰹木。調査の結果、今回は3本のうち1本を新しくすることになりました。
▼加工前の四角の状態。
▼杉の角材を徐々に削り出します。
▼電動かんなで削り出し、最後は手かんなで仕上げます。
▼こちらは鰹木を止める金具。さび落としをして、再塗装をして使用します。
▼箱棟は、雨がかかる部分の銅板の貼り直しと、木部の保護塗料の再塗装をおこないました。
▼箱棟は表面の汚れを綺麗に落とし、この後に保護塗料を再塗装していきます。
▼こちらは鬼板。銅板を張り替えて、保護塗料の再塗装をおこないました。
▼箱棟の設置。
▼鬼板を設置し、茅を調整します。
▼鰹木の設置
▼千木の設置
▼棟飾り設置の完了です。
茅葺き屋根は、茅ばさみを使って刈り込みます。上部から降りながら仕上げていきます。
棟から始めて、最後に軒先を切り揃えます。
ついに仕上がりました。
さらに防災工事(自動火災報知機の保全)や本殿下の三和土(たたき)の工事もおこないます。
▼本殿下の三和土(たたき)工事
三和土(たたき)は、赤土・真砂土・砂などに石灰とにがりを混ぜ、敷きたたき固めたもの。相撲の土俵や土間に使われます。
全工程が終了し、竣工検査を受けて工事完了となります。
その後、神様(ご神体)を本殿に返す本遷宮が執り行われました。