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【土木特集】<第三弾>道路ができるまで~動画も公開~

まずは、こちらの動画をご覧ください。
これは、道路ができあがるまでの一連の流れをビデオカメラで撮影し、早送りで全体を見れるようにしたものです。

いかがですか。道路の舗装のお仕事は「チームプレイ」である、と現場の技術者たちが口をそろえて言うように、それぞれの役割を絶妙なコンビネーションでおこなっていることが伺えたかと思います。

前回の記事でもお見せしたこちらの道路の構造図のように、道路というのはいくつもの層が重なって構成されています。

道路の構造図

それぞれどの工程でも、基本的には材料を敷いて、固めるという同様の作業を繰り返し行っております。

ここからはその工程を、使用する重機とともに詳しくご説明させていただきます。

(1)下層路盤づくり

下層路盤は、車道の路面から約15~35㎝ほど下がったところから下の部分。

まず下層路盤で使う砕石をダンプトラックで現場へ運び、一度の施工厚が20cm以下になるように、モーターグレーダーやバックホウなどの機械で敷きならします。
そして、マカダムローラーやタイヤローラーのなどの転圧機械で締め固めていきます。
最後に所定の高さになっているか、十分密度がでているか、などを確認します。

▼モーターグレーダーで敷きならし
モーターグレーダー

▼マカダムローラーで締固め
マカダムローラー

▼タイヤローラーで締固め
タイヤローラー

(2)上層路盤づくり

上層路盤は、車道や歩道の路面から約3~10㎝ほど下がったところから下の部分。

下層路盤の上に粒度調整砕石をモーターグレーダーで一度の施工厚が15cm以下になるように、敷均し、下層路盤と同じように転圧機械で所定の高さ及び密度に仕上げます。

▼モーターグレーダーで敷きならし
モーターグレーダーで敷きならし

▼マカダムローラーで締固め
マカダムローラーで締固め

▼タイヤローラーで締固め
タイヤローラーで締固め

(3)基層づくり

基層とは、1日1方向あたりの大型車交通量が250台以上の道路に用いられ、車道の路面から約4~7㎝ほど下がったところから下の部分。

まず、上層路盤とよくくっつくように、アスファルト乳剤を散布します。そこへ、材料である「アスファルト合材(砂や砂利にアスファルトを混ぜたもの)」をアスファルトフィニッシャーで4~5㎝の厚さに敷均し、その後転圧機械で圧力をかけ、所定の密度になるように締め固めます。

▼アスファルトフィニッシャーでアスファルト合材を敷きならし
アスファルトフィニッシャー

(4)表層づくり

表層とは道路の表面のことで、車道や歩道の路面のことです。

使用材料は主に「アスファルト合材」で、まずアスファルトフィニッシャーで合材を敷均したのち、転圧機械で表面を転圧し、3~7cmの厚さに仕上げていきます。
フィニッシャーが使えない部分は、スコップで材料をひろげてレーキで平らに敷きならす、手作業で仕上げをおこなっていきます。

▼転圧機械(タイヤローラー、マカダムローラー)で締め固め
転圧機械(タイヤローラー、マカダムローラー)

(5)仕上げ

>一連の作業が完了すると、検査に入ります。決められた高さに仕上がっているか、密度や厚さ、縦方向の平たん性を、一部を切り出して計ります。
それらが確認されると、区画線などを引いて仕上がりとなります。

 

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